麻雀のはなし

コロナ禍で映画やドラマの撮影が難航する中、脚本の差し戻しや制作の見直しが行われることが増えてきた。

良く言えば改善する機会を得たとも言えるし、悪く言えば惰性で供給されていたような作品の体のいいリストラが敢行されつつある。

「感染拡大のリスクを負ってまで作る作品か」と問われれば、胸を張って「そうだ」と言える監督など存在しないのではないか。とはいえ現場は働かなければ給料は貰えないし、委員会は集めたお金を回収しなければならない。

ある意味ではコロナのおかげで本来発生しなかった仕事をさせてもらっているが、一方で都合の良い言い訳や「おまじない」ぐらいにしか機能していないような気分もある。

そんなこんなで、変わらず映画に密接した仕事を継続しているにも関わらず、新しい映画はそれほど発掘していない。レビューを書くなどもってのほかである。

何なら『アルマゲドン』とか見たいなぁとか考えているくらいである。

 

最近のライフワークは、もっぱら麻雀ゲームの『雀魂』でコツコツ段位戦をこなすくらい。(youtubeで動画を見ながら)

意外と頻繁にイベントを開催しているので、デイリーやイベントの報酬目当てに対局するうち、いつの間にか人口が激増しているので、ちょっと欲が出たというのが本音。

チ〇ポにゃ!でお馴染みの主人公。・・・主人公なのか?

 

kiryuanzu.hatenablog.com

 

麻雀人口や雀魂ユーザーが増えている、というのはゲーム内でも体感できるが、youtubeの動画を見ていても特に実感する。

Mリーグの運営やファンによる試合の切り抜き動画の数や、youtube(含Vtuber)の実況動画の数を見ても明らかで、コメント欄を覗けば明らかな初心者まで楽しそうに感想を書いている。

10年以上前に『天鳳』がにわかに流行し、ピアキャスでの配信にのめり込んでいた当時の空気よりも、さらに裾野を広げている。

特に中国人の流入が凄まじく、今では対局相手の3人のうち1人は中国人っぽいプレイヤーネームの人がいる。(3人とも中国人も珍しくない。)

麻雀のプロ団体が日本式麻雀を普及するべく奮闘していた時期もあったが、そんな努力もどこ吹く風といった様相で、定着しつつあるのかもしれない。

個人的には日本式麻雀のほうが戦術的で奥深いと思うので嬉しい限り。その分難しさもあるのだけれど。

 

1日1TOPを目安に、1~3半荘打ってやっとここまで。雀傑まではあっという間だったんですけどね。

 

『雀魂』の段位システムについて解説。

初心者→雀士→雀傑→雀豪→雀聖→魂天の順に昇段していき、魂天を除く5ランクはそれぞれさらに1~3に分類されます。初心者1から初心者3まで上げて、昇段すれば雀士1といった具合ですね。*1

私は雀豪2なので、あと2回昇段すれば雀聖になれるわけです。ちなみに魂天はちょっと特殊な位置なので雀聖まで行ければ事実上のトップティアと言っていいと思います。

ちなみに魂天は大体100人くらい、雀聖は1~3まで含めて合計3000人程度だそうです。

 

成績の見方ですが、もちろん1位率が高ければ高いほど優秀な成績になります。とはいえ運の要素が多分に絡む麻雀において、コンスタントに1位を取るのは難しいので、平均順位が2.4を切っていれば「なかなか強いですね」といったライン。

「ネット麻雀はラス回避麻雀」とは『天鳳』時代からよく言われていたお決まりの文句で、『雀魂』も例に漏れず4位を回避し続けていれば、大体ランクを上げるのに苦労はしません。試合終了時のポイント増減が4人打ち半荘で1位+200、2位+50、3位-10、4位-250みたいな極端な分布になっているからです。

オーラスで3位の人が順位の変わらない1000点での和了も珍しくない光景です。むしろ上位卓と呼ばれる高段位戦であるほど、その傾向が強いと言えます。

天鳳』をさかんに利用していた時代は、都内でフリー雀荘に通っていたこともあり「順位の変わらない3位確定和了りなんかできるか!」と馬鹿正直に打っていましたが、残念ながらネット麻雀ではそういう人のことを「トップラス麻雀」と揶揄して下に見る風習もあったり・・・。

そんなこんなで『天鳳』では一番よく利用していたアカウントでも、最高段位6段くらいで、平均順位も2.4を切ることはめったにありませんでしたが、『雀魂』では7段相当の雀聖に手が届く位置まで登ってこれました。

 

雀風の変化、というのは余り感じていない。*2昔は好きだったプロ雀士の打ち方や考え方を真似る傾向にあったが、どちらかというとバランスを重視しつつある。図らずとも、逆にその好きだった雀士にかえって近づく結果になっているかもしれない。

麻雀に限った話ではないが、物事が上達する過程というか、行動や発想が習熟していくにつれて、人と言うのは見えない部分や未来の部分に手が届くようになってくる。

最初のうちは見えているドラや手役を使えず、和了率も低ければ、和了点も低いという初心者特有の手作りであったものが

見えているものをきちんと活用できるようになり、対戦相手のことや周りが見えてくるといった具合に。そして上級者になれば、やがて引く可能性のあるドラの「受け」を考えたり、手役の可能性や他家の聴牌気配が見えてくるようになる。

商売などでもそうだろう。足し算引き算もろくにできなければ当然利益も出ないが、堅実に商売をしていれば「落ちているお金」を拾える程度には形になる。限られた情報や機会の前に、精度の高い未来予測を以って取引ができれば、大きな利益がもたらされるだろう。

我々に与えられた点棒は、皆平等に2万5千点ではないのかもしれない。それでも、見えている情報を拾って、機微を捉えた打牌選択ができれば、それなりの和了ができるのもまた、人生なのかもしれない。

 

などと、ディスカバリーチャンネルで覆面ビリオネアを見ながらタンヤオドラ1を和了りつづけるのであった。

*1:APEXで言うところの、そのままブロンズ→シルバー→ゴールド→プラチナ→ダイヤ→マスター→プレデターに近い関係。

*2:麻雀の戦術やスタイルのこと。