TFTのはなし

またゲームの話してる・・・。

むかしむかしにDota2のAutochessにハマって記事を書いたことがあるが、今ではTFTをメインに遊んでいる。Set5からプラチナランク程度までは触っているものの、しばらく離れていると基本的なシステムすら忘れているので恐ろしい。(そのぶん新鮮ではあるが)

Setが変わると、シナジーと呼ばれる特性はほとんど一新され、名前を見た程度ではどんな効果かはさっぱり分からない。初心者であれば尚更であろう。

備忘録も兼ねて、初心者向きの解説を書き記しておく。未来の自分と、未来の新規プレイヤーに向けて。長いので畳んでおきますよ。

 

Set7はドラゴンがメインテーマ。本編では一切リワークがされないオレリオン・ソルも大活躍!

 

・どんなゲームなの?

TFT(『Team Fight Tactics』)は、駒を購入して盤面に配置して、ラウンドが開始すると駒たちは自動で戦闘を行う。ラウンドに勝利すれば相手プレイヤーのHPを削ることができ、ラウンドを重ねてHPが0になったプレイヤーから試合を脱落していく。

最終的に最後の一人になればよいので、バトルロワイアル形式のゲームと言えるだろう。ただしプレイヤーランクを上げるには4位以内をキープすればよいので、その点は麻雀に似ていると言える。

購入できる駒はそれぞれ1~5G*1で購入でき、同じ駒を3つ揃えると★1から★2へと強化することができる。★2を3体集めれば★3になり大幅に強化されるので、狙った駒が手に入るかどうか運要素は大きい。麻雀のドラ暗刻みたい。

駒の強さは値段が高いほど、つまりコストが高いほど強力なのは当然だが、それぞれ固有の特性を持っており、同じ特性を一定数揃えることで効果を発揮する。(いわゆるシナジーと呼ばれるもの。これも麻雀で言うところの「役」だ。)

駒それぞれの特徴や特性、シナジーの効果、盤面の配置、対戦相手とのマッチアップなど、知識と運で戦う自動戦闘チェス、それがTFTである。

 

こまた・・・駒たちが躍動するTFT、皆さんに見せたいね。

 

・実際の流れ

まずは最初のユニットを選ぶところからスタートする。ドラフトラウンドと呼ばれるステージだ。

画面はラウンド4-4のもの。ドラフトラウンドは一定周期ごとに決まったタイミングで数回行われる。

 

最初のドラフトラウンドは、全員で一斉にスタートするので単純に早い物勝ちだ。そして初回はすべてが1コストのユニットのみのため、強さという点ではどれを選んでも大差はない。

全てのドラフトラウンドに言えることだが、特段の事情がない限りは持っているアイテムで選ぶとよい。ユニットはショップで購入できるが、アイテムは入手タイミングが限られるからだ。(欲しいユニットと持たせたいアイテムがたまたま被った場合や、★を強化することで盤面が飛躍的にアップグレードされるような状況を除く)

2回目以降のドラフトラウンドでは、プレイヤーの残りHPが少ない順から選べるため、負けているプレイヤーはこの点においては有利。画面右に縦に並んだアイコンが各プレイヤーと残りHPを表している。

また、このドラフトラウンドは極まれに普段とは違う特殊なラウンドになることがある。(全員が特殊なアイテムを持っている場合や、全てのユニットが5コストのみなど。今Setでは全ユニットがドラゴンのパターンも確認)

プレイヤーの分身であるタクティシャンは右クリックで移動先を選べるので、気合を入れて右クリック連打して狙ったユニットを回収しよう。クリックぢからが試される。

 

うお~盤面が空っぽだ!セジュアニを上に!

 

手に入れたユニットはインベントリに最大8体まで保存される。上記画像の赤く囲った場所がそれ。戦わせたいユニットを左クリックで掴み、上の盤面に配置しよう。

普段は可視化されていないが、盤面の自陣側は横7マス×縦4マスで区切られており、前衛と後衛や左右からの援護など、戦術的な配置が可能である。

初心者の内はタンク(近接キャラ)を最前列の中央へ、遠隔攻撃は最後列の角にでも置いておこう。構成ごとの大まかな配置は後述する。

 

・買い物とお金

TFTは戦術を考えるだけでなく、お金をマネジメントするゲームでもある。お金を貯めなければ強いユニットは買えず、強いユニットがいなければお金も貯まらない。

そして強いユニットはプレイヤーLvが上昇することで排出されやすくなり、盤面に配置できるユニットの数も増えていく。プレイヤーLvは経験値を溜めることで上がるが、その経験値すらもお金で買えるのだ。

 

これがショップ画面。ユニットをクリックすれば購入してインベントリに並ぶし、逆にインベントリの不要ユニットはショップへドラッグすることで売却できる。(★を上昇させると売却価格は少しだけ損をする。あまり気にしなくてもよいが)

最初に注目すべきは所持金。中央の53と書いてあるのが現在のゴールドで、戦闘ラウンドを終えるごとに5Gが自動的に入手できる。抑えておきたいのは利子の概念で、10Gごとに1Gずつ(最大5G)毎ラウンドボーナスがつく。

つまり、できるだけ50G以上の所持金をキープしながら経験値とユニットを購入していくことが望ましい。ただし利子に固執すると、お金を抱えたままプレイヤーHPがゼロになることもあるので、良きタイミングで効果的に使っていきたい。お金を持ったまま脱落していく初心者は余りにも多い。最初の壁と言ってもいいだろう。

理想的なお金の使い方は構成によっても変わってくるが、序~中盤の経験値購入は基本的にテンプレ化してもよい。配置したユニット数が物を言うことが多いためだ。

上記画像の左上が現在のLvと所持経験値(22/56)だが、ラウンドごとに2XPずつ貰える。そしてXP購入は4Gで4XPなので、Lvアップに必要な経験値が4の倍数の時に購入するとロスが少ない。

最後にリロール。左下のボタンがそれで、2G支払うことでショップのユニット品揃えを更新することができる。狙ったユニットがショップにいない場合や、購入して空いてしまったショップ枠を復活させる目的で行う。

ガチャに似ているのでいわゆる「ショップを回す」という言い回しをするが、調子に乗ってリロールしすぎると破産するのでほどほどに。理想的なリロールタイミングは上級者でも頭を悩ませる。狙った構成の核となるコアユニットが引きたい時、盤面を強くするためにユニットを重ねて★を増やしたい時、そして何より対象のユニットが引きやすいタイミングであること。

効率的にお金を貯めて、効率的にお金を使う。運要素の強いゲームだが、実力が大きく反映されるのがここである。

ショップは基本的に常時表示されていて使用できるが、ユニットの盤面追加や強化は戦闘中では行えない。とはいえ初心者のうちは情報過多になるので、戦闘中に眺めたり、説明を読んだり、準備ラウンドに備えておこう。

 

・オーグメントについて

Set6から追加された要素で、ユニットの持つ特性を掛け合わせて発生させるシナジーとは別に、盤面自体に効果を持たせたり、ユニットに追加効果を発生させる。

かなりトリッキーかつ、種類が多いので初心者のうちは面食らうだろうが、色々触ってみて強さを体感してみてもいいし、後述するおすすめ構成に見合ったオーグメントを選ぶのもいいだろう。

オーグメントは最大3つ、それぞれ2-1ラウンド、3-2ラウンド、4-2ラウンドに取得できる。3つから選べるが、1度だけリロールも可能。

 

どれどれ・・・うーん、全部ゴミ!

 

構成に限らず無難に便利なオーグメントは以下。(個人的感想)

・アイテム福袋 ランダムな完成アイテムを獲得。アイテムは正義。

・起死回生 戦闘開始から10秒後にユニットが体力を回復。文字通り起死回生することも多い。

・サイバネティック~ アイテムを所持したユニットが強化される。コアユニットをさらに強力に。

・天の祝福 与えたダメージに応じて体力回復。超過分はシールドに。構成問わず優秀。

・狩猟本能 ユニットがキル時に体力を回復。こちらも構成問わず無難に優秀。

・サンファイアボード 敵ユニットにDoTダメージを与え、回復効果を半減。無難だが地味に強い。

代謝促進剤 タクティシャンの移動速度増加とラウンド毎にプレイヤーHP2回復。初心者向け。

・トレードセクター 毎ラウンド無料リロール1回獲得。初心者にも優しいが、たまに凶悪なガチャ運を発揮する。

・富が富を呼ぶ 10G獲得し、利子の最大額が7Gに。マネジメントがややこしくなるが、単純にお金がおいしい。

 

・おすすめ構成と各構成の所感

麻雀にも言えることだが、役を覚えることが上達の近道。最初のうちは闇雲にユニット単体や特性を追いかけるのではなく、全体の構成を決め打ちでプレイしていった方が全体の流れをつかみやすい。積極的にOTP(ワントリックポニー)になろう。

特にTFTはノーマルマッチだと、対戦相手のレベルが露骨に低い。復帰組や初心者が大半だが、まだ見ぬ斬新な戦術を求めて実験的なプレイをしている人も多い。まずはノーマルでラウンド4-7を目指すのがよいだろう。(今Setから宝物龍という特殊イベントが発生する。リロール可能なアイテムショップが出てきて嬉しい!)

 

・スウィフトショット

スウィフトショットを持つユニットの射程増加と、敵ユニットとの距離が遠いほど攻撃速度が上昇する。特筆すべきは、アストラルというシナジーのお陰でかなり早い段階でメインキャリーのヴァルスが★3になること。(アストラルはシナジーを持ったユニットがショップに並びやすくなり、おまけにお金も少し貰える)

初回ドラフトはリカーブボウを持ったヴラッドミアかニダリーがおすすめ。タムケンチなど適当なタンクユニットでもよい。とにかくアストラル3を維持しながら、上記画像のユニットがショップにいたら買っていこう。

ヴラッドミアとニダリーは★2にすればそこそこ耐えてくれるので、アストラル3+後衛のスウィフトで序盤をしのぐイメージ。イラオイやヴァルスを引いたら随時入れ替えてアストラルを維持。

ラウンド3-2でLv6にしたら、お金を全てリロールしてしまっても構わない。最低でもヴァルスを★2にしよう。以降はできるだけお金を貯めて様子を見ながら4-1周辺でLv7へ。

Lv7時点で排出率やタンク性能の兼ね合い上、シェン★2にはしておきたいところだが、キャラ性能もシナジーも優秀なので競争率は高め。またオーンとザヤも同様ですぐには引けないことも多いので、アッシュを入れてスウィフト4+タンク3人か、適当なブルーザーを入れてブルーザー4+スウィフト3を維持していきたい。

Lv8までにオーンとザヤを両方持っている場合はオーン優先。キャリーのヴァルスが火力を吐くことが大事。とにかく最強ヴァルスを作ってしまえばこちらのもの。後衛に飛び込んでくるアサシンですら火力勝ちすることも多い。

スウィフトショット固有のオーグメントである、プレスアタックを引いたらさらに強い。

 

・メイジ

メイジのスキルが2回発動するようになり、シナジー数に応じて威力が上昇する。スウィフトと同様、アストラル進行するため成長がとにかく早い。暴れすぎてnurfされたが、進行が楽なため初心者向きなので紹介。

初回ドラフトは涙を持ったタンクユニットから入り、サイラスやイラオイが引けるまでしのぐ。こちらもやはりメイジにこだわらず、アストラルを維持しつつユニットを買い集めるイメージで。リリアは意外と耐えてくれ、火力もあるので重要。

メイジ構成の肝は何と言ってもナミの回復性能で、構成の完成やラウンド中の火力上昇までのタイムラグを補う粘り強さを持っている。アイテムはナミ優先で、なるべく早く★3にしてあげたい。

初心者最大のネックはコスト5のゾーイの存在で、Lv7~8でもたつくと一向にメイジ7が完成しないため、オーグメントでメイジの心や紋章が出てきたら取得するのもアリ。

紋章の場合はオレリオンソルやアオシンに乗せ換えても面白い。ただしやはり初心者には柔軟に動くのが難しいため、ライズがキャリーする想定で進めるほうが無難。

マナ関連のオーグメントが拾えるともりもりスキルを撃って楽しい。1位を取るのは厳しい構成になってしまったが、安定度はまだまだしっかりある。

 

・砲手フェスティバル

遠隔構成ばかりで申し訳ないが、今Setは近接ADが寂しいのでしょうがない。砲手は通常攻撃5回ごとに爆発してスプラッシュダメージ。フェスティバルはスキルを撃つとランダムな敵に爆竹で追加ダメージ。手数のスウィフトと範囲の砲手といった関係。

進行がやや難しいが、その分競争率はやや落ちる。ノムジーがネックとなる。

龍使いというシナジーを発動させると、カエルのノムジーが現れて戦ってくれるようになる。こういった追加ユニットは盤面に配置するユニット上限数の制約を受けない代わりに、アイテムを持たせることができない。

またノムジーは、盤面に配置された龍使いユニットの★の数だけ毎ラウンドスタックを溜め、25スタックごとに★が上昇する(最大★4)。つまり可能な限り早く出した上で、龍使いユニットを積極的に強化しなければ性能が上昇しない。

初回ドラフトはタムケンチかハイマーディンガーでBFソードかリカーブボウ推奨。本来順序が逆だが、決め打ちならトリスターナを引くまでリロールしてもよい。タムケンチ+ノムジーの前衛と、ハイマ+トリスの後衛さえ整えば、あとはジンクス、ルル、セナで盤面を強化していき、イダスやコーキが引けたら入れ替えていこう。ソナとバードはサポート役。

ノムジーやイダスの強化次第で前衛が脆くなり、コーキの強化次第で火力が不足するという不安定さを持っているものの、砲手フェスティバルともにシナジー要求が1刻みなので、進行難易度によらず構成難易度自体は低い。見た目も威力も爆発力があるので、よほど強力なキャリアーがいない限りはユニットの群れを蹴散らす爽快感がある。

 

・アサシン(スケールスコーン)

アサシンは昔から存在する特性で、Dota2autochessにも存在する象徴的なシナジー。1マッチに必ず1人か2人はいると思ったほうがいい。前衛をブルーザーで固める等バリエーションはあるが、キャリーであるダイアナを活かしたスケールスコーンがメタ的にも強い。

アサシン特性を持つユニットは、戦闘開始時に行動妨害を受けない限り、相手陣営の最後列に向かってジャンプし、後衛ユニットを殴り始める。上述した遠隔の構成などは配置を工夫しないと火力ユニットが一網打尽にされてしまうので、その強さは割と簡単に分かっていただけると思う。その分アサシンユニット自体も撃たれ弱く、火力に特化したかなり尖った性能である。しかもシナジー効果はクリティカル率とダメージの上昇で、運要素も絡むかなりスリリングな構成と言える。

序盤はブルーザーやウォリアーなど、最前列で戦えるユニットでお茶を濁しつつ、ケインとキヤナの2体で火力支援をしていくイメージ。早めにオラフやダイアナが引ければかなり安定度が増す。特にオラフは死亡するごとに攻撃力が恒久的に上昇するパッシブを持っており、序盤に引いた場合は敢えて前列に孤立させて死んでもらいつつラウンド勝利することが理想だったりする。攻撃力をブーストしたオラフにグインソーとブラッドサースターを持たせると不沈艦化するだけでなく、アサシンの紋章を持たせた日には彼がアサシンユニットと同じ性質を持つことになる。

またダイアナはAP攻撃とシールド付与というスキル性質から、アサシンの弱点である撃たれ弱さを克服しており、オラフとダイアナ二人だけで全員倒せてしまうようなシチュエーションもたびたびある。

アサシンの紋章があればパイクを引く前にLv7でアサシン4が完成するだけでなく、ケインをキープしておけばアサシン6を発動させるチャンスも得る。人気のシナジーなので競争率は高めだが、完成した時の嗜虐的な快感は癖になる。

 

・ミラージュ

名前を変えたりするが、ミラージュもTFTを代表するような特性。シナジー効果は7パターンで試合ごとにランダムなので、毎回必ずチェックすること。

・ドーンブリンガー 体力が50%になるとHP回復

デュエリスト 移動速度が増加し、通常攻撃ごとに攻撃速度が上昇する

・エレクトリックオーバーロード 通常攻撃を与えるか受けると、魔法ダメージを与える

・エクセキューショナー 体力が低下した相手への通常攻撃とスキルが必ずクリティカルになる

・パイレーツ プレイヤーとの戦闘ごとに、戦利品を得る(お金やアイテム)

・スペルソード 攻撃するごとに魔力が上昇する

・ウォーロード 戦闘に勝利するたび、体力と魔力が増加する

進行はやや難しく、Lv7以降のデイジャとヤスオ追加で飛躍的に強化される。シナジーの効果がランダムなので決め打ちで行くのは難しいが、オーグメントでミラージュの心や紋章を引いたら特に安定しやすい。序盤はレオナ+スレッシュのコンビが安定度を高めてくれる。

遅くなったが、ドラゴンの解説。ドラゴンユニットは1体で2ユニット分の枠を要求するだけでなく、価格も通常ユニットの2倍必要になる。ただし基本性能が高いだけでなく、持っている特性を1人で3ユニット分増やしてくれる。

上記画像ではミラージュ特性を持つのは4体だが、デイジャが3体分になるので合計6となる。

 

・さいごに

もう疲れたので初心者向けの構成はこの辺に。もっと知りたい人は黄身さんのブログ見て下さい。ほとんどここから拝借してますし。

 

www.kimi-lol.com

 

あと金色に光るデカい熊を見たら全力で逃げてください。そいつは魂を食らう。

 

*1:今Setのドラゴンユニットは例外