久しぶりにNetflixで『ベターコールソウル』の続きが配信されたのを機に、『ストレンジャーシングス』の最新エピソードも一気見したところ大ハマり。今までで一番の出来かもしれません。
時系列と登場人物は続いてるけど、何となくチグハグな感じがしていた過去作を一気に繋げるような伏線回収が多いです。『ワイルドスピード』みたい。
シーズン1で大人気だったデモゴルゴンを再登場させたのも大きいでしょうね。
今回紹介するのは『Nemesis:Lockdown』
Steamで発売されたPCゲームです。原作?はボードゲーム。
宇宙船をステージに見立て、部屋を移動して端末を操作したりアイテムを捜索したり、襲い来るエイリアンから逃げたり戦ったり、卵を盗んだりするゲームです。
D&Dのように戦闘でダイスを振ったりはしませんが、敵とのエンカウント等で移動にダイスを用いる点はTRPGっぽさもあります。
クラウドファンディングで商品開発の資金を募集できる「Kickstarter」というサイトでは、あまりの人気ぶりにサーバーがダウンしたほど。
本家はこんなの。人生ゲームみたい。日本語版は2万円以上する。
ゲームの概略
ゲームプレイは1~5人で、基本的にはみんなで協力しあいながら、それぞれのメイン目標を達成していくのが目的。*1
プレイアブルキャラクターは複数いて戦闘向き、探索向き、修理や機械操作担当などがいるものの、複数の中から2人ランダムに選出され、どちらかしか選択できません。
この回はサバイバーとゼノバイオロジストの二択。
キャラ固有のカードを持っていたりするので、目標によって有利に働いたり不利になったりもする。(移動のしやすさやトラブル対処能力等)
各プレイヤーは数枚のアクションカードが配られ、これを消費して移動や行動をしていく。部屋から部屋の移動にはどのカードを消費してもよく、2枚消費すれば「静かに移動する」こともできる。(騒音システムは後述)
アイテムの捜索や機械類の操作、修理、戦闘、固有の特殊アクションなどは対応したカードが必要だが、移動に関してはどのカードを消費してもOKだ。
初回ターンで配られたカード。前面にあるのがサーチで、ロッカー等からアイテムを回収できる。カードを使用するのに必要な条件が書いてあり、今回の初期スタート位置にはロッカーが無いので使用できない。
カードによってとれる行動が複数あったり、かなり限定的な使用条件を要求されるものもある。とりあえず今その場で使い道のないカードは移動に使ってしまおう。
各プレイヤーで2アクション?をするごとにプレイを交代していき、全プレイヤーがカードを消費した段階で1ターンが終了する。(持っているカードを破棄してパス行動も可能)
プレイヤーターンが終了するとMAP画面に移動して、ステージ内の変化が通信によってアナウンスされる。
エイリアンが卵から孵化したり成長を遂げた、移動してどこかの部屋で物音を立てた、という戦闘関連のものであったり、突発的に特定の部屋で故障や火災が発生、プレイヤーが怪我をしたりという不利なランダムイベントが多い。
いつでも参照可能なMAP画面。現段階ではこのステージのみだが、PCゲーム版ではMAPの追加も容易なので、今後アップデートされるかもしれない。
右のタブから目標達成に必要なオブジェクトを探せる。
ターン数を重ねていくごとに、脱出ポッドの使用が解禁されたり、逆に脱出手段が少なくなったりと変化していくので、協力しながら速やかに目標を達成したい。*2
特に選択したキャラクターによって得意分野が違うので、役割分担も必要になるだろう。ただし問題となるのは「達成すべき目標はそれぞれによって違う」という点だ。
キャラクター選択後に、自分だけに表示されるメイン目標。これも二つから選択できる。
左は救難信号を発信して、宇宙船内の故障個所を修理していく(たぶん)
右は宇宙船内に侵入したエイリアンの弱点を調査するミッション。
利害が一致するのであれば、積極的にボイスチャットなどで呼びかけていこう。
問題は「〇〇を殺せ」や「一人だけ生き残れ」といった、他プレイヤーの生死が関係するミッション。このゲームではプレイヤー間で直接的に攻撃を加えることはできないため、扉を操作してエイリアンのいる部屋に閉じ込めてしまったり、絶望的な問題解決を他人にやらせたりと、ちょっとした駆け引きが必要になる。*3
人狼的な要素の入っている点が今風だろうか。さながら、SFパニックホラーのようなドロドロでギスギスな人間関係と、迫りくるタイムリミットとエイリアンに怯えることができる。これらが半協力型ゲームと言われる所以だ。
TIPS
大まかな流れは上記の通りだが、初めは本当に何をしていいか分からない。メイン目標の達成条件も分からなければ、行かなければいけない場所すら分からない。
闇雲に移動しているといたずらに時間を浪費してエイリアンが跋扈しはじめるし、慎重に移動しないと騒音システムによって脅威を呼び寄せてしまう。*4
移動する時はできるだけカードを2枚消費して、静かに移動するほうがよいだろう。1枚消費の移動では、ダイスを振らされて特定の方向に騒音を発生させたり、通気口からいきなりエイリアンが出現したりする。
怪我を治療する回復アイテムや、攻撃手段となる武器弾薬アイテムなどを確保するため、サーチカードは可能な限りキープしておきたいところ。あとは修理関係や緊急脱出関係のカードも移動に使うのは後回しにした方が良いだろう。
紹介が前後したが、これがプレイ中のメイン画面。左上の黄色いマーカーで示されているのが各個人のメイン目標。右下は両手に所持しているもの(クエストアイテムや武器)と、バックパック。
前述したサーチのカードで消耗品アイテムを入手すると、このバックパックに保管される。アクションカード(画面下中央)は毎ターン配布されて行動により消費するが、バックパック内のカードは使用したり失うまで恒久的に保存される。
ちなみに同じ部屋内のプレイヤー間でカードの交換なども可能。(らしい)
バックパック内、サバイバーの初期カード。これは特定の部屋に行くと保管してある武器を回収可能。キャラ固有で毎回確実に持っているクエストカードなので、まず最初はこれらのクエストカードを消費するのを狙うのがいいだろう。
ちなみにゲーム内のチュートリアルがこれ。まさかの実写でボードゲームの解説。
PCゲーム版と仕様が違ったりしてさっぱり意味が分からない上に、ドヤ顔の語りが少々ウザい。*5
基本的には手探りでやりつつ、シチュエーションを楽しむのがメインのゲームといった印象。ボドゲ版でも「経験者に教えてもらいながらやる前提」とまで言われている。
騙し合い要素のない純粋な協力モードもあったり、途中で死亡したプレイヤーはエイリアン側をプレイ可能になるなど、ルールに多少の柔軟性があるようで、それらはPC版でのアップデートでさらに拡大されることが予想される。
1プレイ最大15ターンで途中セーブ不可なため、それなりの時間を確保する必要はあるが、ボードゲームの人気タイトルを上位互換的な立場でプレイできるのは嬉しい。
ボドゲにはアナログの良さがあるものの、ルールが複雑だと制限も大きいですからね。
とりあえず数回プレイしてみての感想。もしかしたら追記するかも。以上です。
キャラクター
何度かプレイしてみてのキャラ解説
・サバイバー
初期武器を持たないが、アクションカードで怪我治療や戦闘から強制離脱したりと、名前の通り生存能力に長けている。バックパックのクエストカードでRepo部屋からアサルトライフルを確定入手できるので、積極的に拾いに行きたい。
・ジャニター
修理担当。初期武器のネイルガンで戦闘したり、弾(3発)を消費して修理したりできる。アクションカード無しで修理できるのは魅力だが、反面戦闘に不安が残る。クストカードはDecon部屋で高圧洗浄機を入手可能。(たぶん敵を追い出したりできる)
・セントリー
戦闘に特化している。初期武器のSMGは弾丸5発で、2発消費してフルオート攻撃も可能。CSSのA部屋でスライム、炎、暗闇を無視できるアーマーを入手できる。協力プレイなら積極的にエイリアンの数を減らしに行きたい。
・ハッカー
端末や施設のシステムを操作するのが得意。Archive部屋でクストカードを使用すると施設の自爆orドア3つの開閉orCSS起動タイミングを2ターンずらすことができる。初期武器に弾3発のハンドガンを所持。
・ゼノバイオロジスト
武器を所持していないが、特定のアクションカードで使用できる武器(弾3発)をバックパック内に持っている。Knowledgeというポイントを8つ集めるとエイリアンをコントロールしたり、敵の解析に長けている設定らしい。一番よく分からない。
・ラボラット
初期武器は無いがアクションカードが万能で、探索はしやすく暗闇にも強い。Nest部屋で使えるクエストカードで騒音を付与したり消したりできるアイテムカードを入手可能。持たざる者的なポジションだろうか。
あとRepo部屋でクラフトが可能で、サーチカードを使って入手する消耗品を使って武器やアーマーが作れるっぽい。もしかしたら物資量と協力的なプレイヤー次第では、施設内のエイリアンを全滅できる可能性すらある。今まで15ターン中、半分くらいで全滅するか脱出してしまったので、もっとじっくりメインミッションを達成したり、人狼的な駆け引きができるかもしれない。